多店舗展開とは・意味

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2019/03/04 【起業・独立・開業・経営用語（一覧はこちら）】

多店舗展開(たてんぽてんかい)

多店舗展開とは、複数の店舗を同時に運営することで、本店を中心として多くの店舗を各地に設け、営業活動を行う経営手法のことです。一般的には、一つのブランドや同一形態の店舗を数多く展開することを指します。

フランチャイズの場合、フランチャイズを展開するFC本部による事業計画や出店計画の下、多店舗展開が行われます。
その際にはフランチャイズに加盟して出店してくれるオーナーの募集をし、そのフランチャイズ本部の経営理念や営業方針に賛同したオーナーが現れたら加盟契約をします。その後、オーナーが希望する出店予定地のマーケティング調査を行い、フランチャイズブランドのネームバリューを活かせ、集客が見込める出店地であれば出店していきます。

フランチャイズ本部は自身で運営する直営店と、加盟者を募集し加盟契約によって加盟店となる両方の店舗を増加させることで多店舗展開を図っていきます。

多店舗展開のメリットとしては、事業を展開する地域での認知度が向上する、フランチャイズ全体としての売上増加、加盟店が営業を行うことで様々な条件下での運営ノウハウがフランチャイズ本部にも蓄積されるなどが挙げられます。

また、従業員側から見てもスタッフから店長、店長からスーパーバイザー、もしくは新規出店責任者となどキャリアパスが確保され、自らの今後の青写真を描くことができたり、多店舗展開することでフランチャイズのブランド認知度が向上し、スタッフのモチベーション向上に繋がることもあります。

反対にデメリットとしては、店舗や内外装、設備等の投資が積み重なり、維持費も含め非常に高額になっていくこと、同一エリア内で同じフランチャイズチェーンの店舗が増えると商圏内で顧客の奪い合いを起こすカニバリゼーションの可能性が高くなることが挙げられます。

多店舗展開する様々な業種のフランチャイズ本部が増加することで、起業する選択肢の一つとしてフランチャイズチェーンの加盟店舗に加わるという選択肢もあります。フランチャイズチェーンの営業権を得て加盟店として、フランチャイズブランドのネームバリューを活かし、本部からのサポートを得ながらを営業を継続していくことが可能となるため、自身のみの力で起業する場合よりもリスクの低い起業として、一つの選択肢になります。