起業とは・意味
起業(きぎょう)
カテゴリ:起業・独立・開業・経営戦略
起業とは、新しく事業を興すことを言います。新しく事業を始めるという意味では、創業と変わりありません。「創業」が過去に事業を始めた意味合いが強いのに対して、「起業」はこれから事業を始める未来志向の意味合いで用いられることも多いです。
起業者数の推移を見ると、
平成24年は約514万人(うち男性422万人、女性91.7万人)、平成29年は約477万人(うち男性385万人、女性92.2万人)
出典:総務省統計局「平成29年就業構造基本調査結果の概要(平成30年7月13日公開)」より
となっています。
起業というと実際に会社を設立して経営していくベンチャーやスタートアップをイメージすることが多いですが、それ以外でも様々な方法やスタイルがあります。例えば、コンサルタントやデザイナーなど、個人事業主としてフリーで活動することもあれば、友人同士でそれぞれが持っているスキルや資産によって事業を起こすこともあります。
現在では起業する前段階として、脱サラをせずにサラリーマンとして働きながら週末や平日夜間など会社の勤務時間以外に起業活動を行う「週末起業」を行う人も存在します。
週末起業とは、会社を辞めずにお金もかけないで起業することを言います。週末起業をするということは、サラリーマンとしての固定収入を得ながら、副収入も確保することができ、キャリアのリスク分散も可能となります。
ただし、脱サラをせずにサラリーマンをしながら起業を行う場合にも注意すべき点があります。それは現在の勤務先の就業規則で副業が禁止されているのかどうかを確認することです。副業が禁止されている場合には就業規則違反で罰則を受けてしまう可能性もあります。もし現在の職場の就業規則で副業が禁止されていないのならば、週末に起業活動を行っても問題ありません。
週末起業のメリットとしては、自分が行いたいビジネスを「サラリーマンという安定を確保」しながら始めることができるため、リスクを最小限に抑えることができることです。
最低でも生活に必要なお金はサラリーマンでの収入で賄えますので、生活の心配をすることなく起業の事業活動に専念できます。健康保険や厚生年金保険、雇用保険にも会社が加入しているので、社会保障の面でも不安を感じることもありません。
また、完全に独立して起業する際の予行演習としての経験を積むことができる点も大きなメリットとなります。ある程度経験を積んで独立した方が自信や安心感を持って起業に臨むことができます。
週末起業では、実際に請け負った仕事の経験を積むという面でも大いに役立ちます。それに加えて営業→受注→納品→請求→入金確認→会計処理といった一連の業務の流れなど営業や経理の力が養われ、仕入先を検討しなくてはならないなど経営者としての感覚を磨く上でも役に立つ経験となります。
週末起業とはいえ事業を行う1人の経営者となりますので、経営者としての活動の幅を広げることや視野を広げて世界が広がることにも繋がります。
仮に途中で廃業することになったとしても、サラリーマンの仕事があるので、収入が途絶えることはありません。自己資金の範囲内で行えば、お金の面で撤退してもダメージは少なくなります。
週末起業のデメリットとしては、まず時間が足りなくなることです。週末と平日夜間の時間を使って、営業→仕事の完了→納品→請求→入金確認→会計処理という一連の仕事のサイクルを回すことになれば、毎日忙しい状況になります。複数の仕事を抱えた場合の納期直前は、寝る時間を惜しんで仕事に時間を費やすことになります。
また前述の勤務先での副業禁止事項がある勤務先で週末起業を行った場合においては懲戒処分を受ける可能性があります。
以上のように、週末起業のメリット及びデメリットはあるものの、週末起業の経験により経営する感覚が養われることで、脱サラして本格的な起業を行うという選択肢が増えることにもなります。
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