守秘義務（しゅひぎむ）

カテゴリ：フランチャイズ・代理店

守秘義務とは、フランチャイズにおいては本部が加盟店に提供する店舗運営のノウハウや本部から受けた研修内容等を第三者に開示することを禁止する決まりのことを指します。

フランチャイズ契約では本部が店舗運営のノウハウ、アイデア等を加盟店に提供し、加盟店はそれに基づいて各店舗を運営をしていくことになります。加盟店に提供されるそれらの情報は本部が長年の成功や失敗などの経験から培ってきた非常に価値のあるものです。各フランチャイズ本部はこれらのノウハウを1つの大きな武器として加盟店開発を行いフランチャイズ展開をしていくので、これらの情報が他社やライバル企業に漏れるというのは絶対に避けたいことです。

そのため、一般的にフランチャイズ契約においては加盟店に対してそれらの情報の漏洩を禁ずる厳しい守秘義務が課せられます。加盟店が守秘義務に反してノウハウなどの情報を他者に漏らした場合、本部から損害賠償を請求される可能性があります。また、フランチャイズの契約期間が終わったから良い、というものではなく守秘義務は契約期間が満了しても、その後一定の期間は加盟店は遵守しなければならないフランチャイズが多く存在します（これと似たものに競業避止義務というものがあります）。

フランチャイズ加盟店として営業できるということは、その看板を掲げて営業ができることはもちろんですが、経営や運営のノウハウ、販売手法などを享受できる点も非常に大きなメリットです。守秘義務が厳しく感じることもあるかもしれませんが、これらのノウハウを個人でゼロから築き上げるというのは時間もお金もかかる非常に大変なことです。加盟店はその点をしっかりと理解し、本部から提供される情報を安易に取り扱わない意識が必要です。

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