【12/27】幸楽苑HDが「焼肉ライク」とフランチャイズ契約を結ぶ

「幸楽苑」を運営する幸楽苑ホールディングスは、26日、ダイニングイノベーション(東京都渋谷区)とフランチャイズ契約を結んだと発表しました。後楽園が運営する既存の店舗を、ダイニングイノベーションが展開する「焼肉ライク」に業態転換することなどを検討しており、今後10店舗程度の出店を目指しているということです。
幸楽苑は、全国に出店しており郊外店500店舗以上の実績を誇ります。1954年に原点となる「味よし食堂」を開業して以来ラーメンと餃子の専門店として半世紀以上味にこだわり続けてきました。近年同ブランド内での顧客の奪い合いが発生していたようですが、昨年ペッパーフードサービスとフランチャイズ契約を結び複数の店舗を「いきなりステーキ」に業態転換することで、既存店の客数増加といった結果を出しています。
ダイニングイノベーションは、外食事業を営んでおり、「牛角」創業者の西山知義氏が会長を務めます。焼肉ライクは、ファスト焼肉という新しい焼き肉の楽しみ方を提供しており、1人焼肉を楽しめると人気がある飲食店です。2018年8月に新橋に1号店がオープンし2号店目は都心・新宿に11月にオープンし、連日多くの客でにぎわっています。
26日に開いた会見で幸楽苑ホールディングスの新井田昇社長は、「1人焼肉「焼肉ライク」は革命的な焼き肉店。郊外の当社店舗でも個食化が進んでおり、1人、また2人客に向けて「焼肉ライク」を提案し、繁盛店にしていきたい」と話しました。フランチャイザーとなるダイニングイノベーションの西山知義会長は、「郊外での焼き肉店の客単価は食べ放題で2800円前後。人気を集める回転ずしチェーンの客単価は1000円前後で、同程度で食べられる焼き肉店のニーズは高いとみている」と話しています。
幸楽苑からの業態転換でオープンする1号店は2019年3月に千葉県に郊外型の店舗として開店する予定です。
フランチャイザーとして知名度も非常に大きい幸楽苑が、逆にフランチャイジーとしての店舗運営を始めたのは興味深い事です。「幸楽苑」の看板がどのように変化していくのか、そして今後「焼肉ライク」がどのように成長をしていくのか今後も目が離せません。
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