【11/22】ラーメン店をFC展開する幸楽苑ホールディングスが大晦日と元日を休業に
幸楽苑ホールディングス(本社・福島県郡山市)は、今年の大みそか31日の午後3時以降と、来年の元日を休業にすると発表しました。年末年始を休業にするのは、創業以来64年間で初めての試みだということです。全店舗の8割に当たる直営店とフランチャイズ店の約410店舗において休業することを決めました。さらにショッピングセンター内に入っている店舗や、ペッパーフードサービスとフランチャイズ契約を結んでいる「いきなり!ステーキ」に業態転換した店舗についても、今後休業を検討することにしています。
このような決定に至った背景には深刻な働き手不足があり、従業員に無理に働かせるのではなく配慮を示したことになります。年末年始の休業により月の売り上げには5%ほどの減益が予想されるといいますが、今年11月1日付で新しく社長に就任した幸楽苑ホールディングスの新井田昇社長は、「働く人のモチベーションを上げるほうが、長期的には会社として成長すると確信している」と話しています。
幸楽苑は「熱いものは熱く、冷たいものは冷たく」提供する心を全店に徹底し、安全でおいしい料理をお客様のもとへ届けることをモットーとしています。低価格で気軽にラーメンが食べられると人気の飲食店です。さらに、「日本のらーめん文化をグローバルスタンダードにすること」を大きな夢として掲げ、社員とパートナーが一丸となって日本に、世界にラーメンを届ける、としています。
日本の外食産業全体で深刻な人手不足が叫ばれる中、誰もが休みたいと願うであろう年末年始を休業にするというのは非常に思い切った決断ではないでしょうか。従業員を酷使するような働かせ方ではなく、プライベートにも配慮を払ったシステムが今後広がりを見せていくことを期待するとともに、今回の決定が今後の幸楽苑グループの成長にどのような影響を与えるのかも気になるところです。
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