成功を引き寄せる!フランチャイズ本部を選ぶ前に絶対にするべきSelf-Analysis
あなたが「脱サラしてフランチャイズで起業しよう!」と思った理由は何ですか?
会社勤めをしている人がわざわざリスクを取って起業するということは、今の仕事に対して何かしらの不安・不満があるか、もしくは秘めたる希望や夢があるはずです。フランチャイズを選ぶ過程でその本来の目的を忘れてしまっては、その人にとっての本当の成功には結び付きません。逆に言えば、しっかりと自己分析を行ったうえで自分にぴったりなフランチャイズを選べれば成功をグッと近くに引き寄せることになるのではないでしょうか。今回はフランチャイズを選び始める前の段階で非常に重要な「自己分析」について考えていきましょう。
あなたにとっての成功とは?
「とりあえず儲かるフランチャイズに加盟したい!」、そう思っている加盟希望者の方もいるかもしれません。しかしちょっと待ってください。「とりあえず」儲かるフランチャイズを探しているというのはもしかしたら危険な考え方かもしれません。
例えばあなたが会社を辞めてフランチャイズで起業することを決意した理由が、「もっと稼げる仕事をしたいから」、というのであればそれが最善な選択になるかもしれません。しかしその理由は多岐に渡ります。
「人に雇われるのに嫌気がさしたから」
「自分で仕事の時間をコントロールしたいから」
「地域に貢献する仕事がしたいから」
「自分でビジネスをしてみたかったから」
「とりあえず今よりも儲けたいから」
「家族で一緒に仕事をしたいから」
「ずっと興味があった業界で働けるから」
などなど起業する決意をするには十人十色の理由があることでしょう。そしてその理由こそ自分が求める「成功」なのではないでしょうか。しかし仕事を続けている傍らでフランチャイズ本部の情報収集をしていると、どうしても忙殺されて本来の目的を忘れがちです。
例えば本来は「家族と過ごす時間を増やしたい」という理由で起業を決めた人がいたとします。インターネットや資料請求をして情報を集め始めていく中で、本来の目的が頭の片隅にあったものの、「年収1000万!」という言葉に魅了され、そのフランチャイズに加盟することにしました。
実際に開業すると確かに収入は以前より増え、家計的には裕福になったものの、自分の休日も返上して身を粉にして働き続ける毎日。そんな忙しい毎日を送る中で、「本来の起業の目的は家族と過ごす時間を増やしたいことだったのではないか」と気づいたとしても、そう簡単に「別のフランチャイズに加盟しよう」、という訳にはいかないのです。その理由としては契約書の中で契約期間や違約金について規定されていることが多いからです。そうなると例え家計が楽になったとしても、家族との時間は起業前よりも取れなくなっている。つまり自分の「成功」からは逆に離れてしまっているということが起こってしまいます。
「起業」=「儲けること」という認識でとりあえず儲けられるフランチャイズを探すという人もいるかもしれません。しかし、もしかしたら自分の気持ちをさらに深堀すると、お客様からの感謝の言葉や、誰かの役に立っているという実感、社会のコミュニティに積極的に参加しているという満足感など、「儲けること」以外に喜びを感じる自分がそこにはいるかもしれません。
色々と例を上げてきましたが、決して高収益を得られるフランチャイズのことを悪く言っているわけではありません。家族の将来を考えるとベターな選択なのかもしれませんし、稼いだお金を使って成し遂げたい事がある、契約期間でに一気に稼いで老後の生活を楽しみたいなど色々な考え方があるでしょう。冷静に自己分析を行い、高収益を優先した方が良いということになればそれがその人にとって最善の選択となります。
自己分析は実際にフランチャイズの本部を選ぶ前に、改めて自分にとっての本当の「成功」とは何なのかを見極める良い機会となるのです。
得意なこと、好きなことならさらに頑張れる
フランチャイズに加盟しようと思ったときに大切なことの1つとして、どのような業態のフランチャイズを選ぶかという問題があります。これに関しても自己分析をするのとしないのでは大きな違いが出てきます。
自分で起業するということは自分が経営者になるんだ、ということを忘れてはいけません。確かにフランチャイズに加盟すれば、成功するためのノウハウを提供してもらえるので、個人で起業するのと比べると成功の確率は断然上がります。しかし、100%成功するということは決してありません。もちろん自分が加盟したフランチャイズによってその度合いは異なりますが、経営者である加盟者本人の経営努力がその事業の成功にはかかせないのです。
そう考えると、参入する業界は自分にとって馴染みがあり知っているものを選択すると今まで培ってきた知識、経験、コネクションなどを活かすことができるので有利になります。
また、自分が経営者になるということは仕事とプライベートの境界線が曖昧になりやすい、という点も頭に入れておかなければなりません。もちろん自分の頑張りが直接的に自分の収益に影響してくるのでモチベーションは保ちやすいですが、もし仕事内容が自分が好きで夢中になれることだったとしたら、自然とさらにやる気も熱意も増して成功する確率は上がるものです。
開業したいけど今までの経験で活かせそうなものはない、という場合には好きで夢中になれる業態を選ぶことをお勧めします。また先ほどお話ししたように、今までと比べて仕事とプライベートの関係性も変わることを考慮して、自己分析ではプライベートに関しても改めて考えていきましょう。
自己分析で書き出すべき項目一覧!
それでは実際に自己分析をしてみましょう。ここでは考えるだけではなく紙に書き出してみましょう。頭の中でなんとなく考えるだけでなく、きちんと言語化することで改めてじっくりと考えるきっかけになりますし、開業後に自分の気持ちをリマインドするときにも役立ちます。また自己分析ではプライベートについても考えることで、起業で活かせる可能性のある得意分野や好きな事、開業した後に自分のプライベートにどのように影響してくるかなどを考えることができます。
〇気持ち、想い
・自分の夢、人生で成し遂げたいこと
・3年後、5年後、10年後にどのようになりたいか
・なぜ起業することに決めたのか
〇仕事
・現在、過去にやってきた仕事や職歴
・過去にやってみたかった仕事
・過去に仕事でどのような成功体験や失敗体験があったか
・自分自身の強みと弱み
・現在検討している事業とその理由
〇プライベート
・家族の仕事への理解
・家族の将来設計(お金のことも含む)
・保有資格(資格の社会的評価やそれを取得した動機、活用結果など)
・趣味、好きなこと
・現在興味があることとその理由
まとめ
今回行った自己分析では文字に起こすことで新しい気づきもあり、自分の気持ちや考えを整理できたかと思います。実際にフランチャイズの本部選びをするときには今回実施した自己分析の他に、自分が準備できる資金を参考に検討を始めていくことになります。
何度も言ってきましたが、「成功」というのは人によって異なります。実際にフランチャイズで開業してみて、月収100万円を達成して成功したと言う人もいれば、年収はサラリーマン時代と大して変わらないけど夫婦二人で仕事ができているから成功だという人、年収は減ったけど自分の好きなように仕事の時間をコントロールできるようになったから成功したという人、などそれぞれ異なる様々な価値観がります。
脱サラして起業し、フランチャイズに加盟するということは雇われない生き方を始めるということです。雇われないということは自分の選択次第でお金・時間・気持ちに関してそれぞれの振れ幅が広く、無限の可能性が広がっているとも言えます。今後の生活を賭けて起業をするわけですから、自己分析を通してしっかりと自分の気持ちを整理し、自分にとっても、そして家族にとっても「成功した!」と言える起業をしましょう。
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