初心者必見!フランチャイズの加盟・開業にかかるお金のあれコレ!
「フランチャイズに加盟したいけど、開業に必要な資金てどんなものがあるの?それはいくらくらいなの?」という疑問は初めてフランチャイズに加盟しようとする人には誰にでもあります。また、開業に向けてしっかりと必要な費用を把握し、将来を見据えた事業計画や資金計画を立てることは融資を受ける上でも非常に重要なってきます。
この記事ではフランチャイズに加盟して開業するときに必要な費用を①加盟金・保証金、②店舗作りの費用、③その他の費用、の3つに分けて解説していきます。ここでしっかりと確認しておきましょう!
加盟金・保証金
フランチャイズといえばこの加盟金をイメージする人も多いはず。その加盟金と同様に設定されていることがよくある保証金についても見ていきましょう。どちらもフランチャイズに加盟するときに最初に必要になるお金です。
加盟金
フランチャイズ本部が時間とお金をかけて培ってきた「成功するためのパッケージ」を使用させてもらうための対価として加盟時に本部に支払うお金です。
本部によって内容は異なりますが、この「成功するためのパッケージ」には以下のようなものが含まれます。
①商標などのブランドイメージ(看板や店舗のデザインなども含む)
②店舗でのオペレーションやメニュー、マニュアルなどのノウハウ
③オーナーや加盟店の従業員のための研修制度
④開業前後のサポート
⑤販促品や広告などのプロモーション
⑥原材料や資材等の仕入れ
⑦経営、マーケティングや運営のサポート
この加盟金の相場は一概には言えませんが50万円~300万円くらいが多いようです。加盟金は開店後に契約を解除しても基本的には返金されないものと考えておきましょう。
50万円~300万円という金額は誰にでも簡単に出せるものではありません。個人で開業する場合にはこの加盟金はもちろん不要なので、フランチャイズに加盟して開業すると初期費用がかさむ、というデメリットとしてあげられることもあります。
しかし個人で開業をするときと比較すると、上記のような既に知名度や信頼のある商標やデザイン、実際に過去に成功している経験から得た実績のあるノウハウを使用できることは非常に大きなメリットとなります。実際に加盟金を支払って多くの人がオーナーになっていることを考えると、加盟して提供してもらうパッケージの対価として妥当だと言えるのではないでしょうか。
また、加盟金が0円、という本部や加盟金と同じ役割だけど異なる名目で支払いが必要な本部もあります。加盟金に何が含まれているかはその本部によって大きく異なるので、契約前に加盟金及びその他開業に必要な資金をしっかりと確認し、納得して加盟するようにしましょう。
保証金
加盟後に月々のロイヤリティや仕入れ代などが支払えない場合に備えて、フランチャイズ本部が担保として預かるお金です。
加盟金と同じくフランチャイズへの加盟時に必要なお金ですが、こちらは基本的には契約が終了するときに返還されます。ただ、万が一本部に対しての仕入れに関する債務やロイヤリティの未払いがある場合には差し引かれたり、場合によっては違約金として差し押さえられることもあるのでやはり契約書の内容はよく確認しましょう。
保証金は0円~150万円くらいで設定されていることが多いです。
店舗作りの費用
多くのフランチャイズで必須となってくる店舗の準備。正しい知識を身に付け、自分が準備できそうな資産と照らし合わせて検討していきましょう。また、コンビニや飲食業の一部では店舗や設備をフランチャイズ本部が準備し、オーナーはそれらのリース料のみを支払うというパターンの契約を取っている本部もあります。開業資金に不安がある場合にはこういった本部を検討してみるのも良いでしょう。
物件取得費用
業態によって必要な店舗を借りる際に必要なお金です。
こちらは賃料の他に、敷金・礼金、保証金、仲介手数料などが必要となります。開業する地域、立地条件、広さによりピンキリなので一概には言えませんが、逆に店舗がいらずに、自宅をオフィスとして営業ができる業態の場合はここは0円となります。
内外装工事費
フランチャイズでは全ての店舗でオペレーションのみならず内外装のイメージまでも統一する必要があります。そうしなければ来店したお客様に店舗ごとで商品のクオリティや受ける印象の違いを与えてしまうため、フランチャイズ展開のメリットの1つであるチェーンとしての集客効果が減ってしまうためです。
こちらの工事に関しては本部が指定する業者が行うことが多くなっています。
什器・備品関係
什器や備品を準備するためのお金です。
例えば小売業であれば商品を展示するための台やディスプレイ関係、レジ等が必要になりますし、飲食業であれば冷蔵庫やガス台などの厨房器具や、提供するための食器や箸・フォークなどが必要となります。サービス業に関しても幅は広く、マッサージ店であればベッド、コインランドリーであれば洗濯機や乾燥機、学習塾であれば机・椅子やテキストなどその業態ごとに大きく異なった什器や備品が必要となります。
その他の費用
求人費・人件費
社員やアルバイト・パートを募集するのにかかる求人費及び、毎月給料として発生する人件費です。
開業するときに夫婦や自分だけで足りる場合を除き、一緒に協力して店舗の運営を担っていくスタッフの採用は重要です。サービスのクオリティのみならず、自分がいないときにお店を任せられたり店舗の顔となってくれるような人材を採用できたら開業後の運営も安定します。フランチャイズ本部によっては求人のサポートをしてくれる場合もあります。
研修費
オーナー及びその従業員の研修にかかる費用の事です。
オーナーのみの研修とオーナーが本部スタッフのサポートを受けて行う従業員用の研修があります。いずれも座学もあれば、実店舗での研修などもあります。特に飲食の場合は研修期間が長めなことが多く、2か月以上の長期の場合もあります。
この研修費は加盟金に含まれる場合も多々ありますが、契約前にしっかりと確認しておきましょう。
広告宣伝費
集客用のチラシの製作・配布やホームページの作成など開業前後にかかる広告費全般です。
今時チラシ撒きに効果があるのか?といった疑問を持つ方もいるかもしれませんが、フランチャイズ本部が時間もお金もかけて築き上げてきたノウハウなので、素直にアドバイス通り宣伝活動をしてみると効果が出やすいでしょう。
生活費
開業後に黒字化するまでの自分や家族の生活費です。
事業をスタートしてから、半年以内に黒字化を目指すのが一般的と言われています。そこで忘れちゃいけないのがその間の家族の生活費。最初にしっかりと資金計画を立てて、無理のない開業を目指しましょう。
まとめ
フランチャイズに加盟して開業するときに必要な一般的な資金は以上になります。実際に営業を開始すると、毎月の仕入れや本部へのロイヤリティなど定期的に出ていく出費もあります。
自分で準備できる資金と開業に必要な資金をしっかりと把握しておくことは起業する上で非常に重要です。フランチャイズ本部を調べ始めて気になるところが出てきたら、選定の段階で「すでに起業は始まっているんだ!」という意識をしっかりと持ち、実際に資料請求をしたり説明会に足を運び、しっかりと情報収集をして実際にどれくらいの資金が必要なのかを確認しましょう。
加盟金や保証金に関してはある程度の相場を書かせていただきましたが、今回紹介した中でも特に店舗作りに必要な資金は店舗が必要か否かで数十万円~数千万円の差が出てきます。魅力的なフランチャイズ本部を見つけたらまずは資料請求をしてみましょう。
それがフランチャイズでの開業の成功に繋がるはずです。
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