【12/4】治験大手のアイロムグループが細胞バンクのフランチャイズ事業を開始
アイロムグループ(東京都千代田区、森豊隆代表取締役社長)の子会社IDファーマ(東京都千代田区、朱亜峰取締役社長)が12月3日、細胞培養・加工、細胞の長期保管の技術を用いた細胞バンク事業を、フランチャイズシステム「iCell Bank(アイセルバンク)」として開始すると発表しました。
アイロムグループは、「明日への希望をつなぐ医療を目指して歩み続ける」という企業理念のもとに再生医療や遺伝子創薬等の最先端医療に取り組み、臨床試験大手として知られている企業です。
IDファーマは、アイロムグループの子会社であり、生命科学の先端領域で研究開発を展開し、難病の克服と人々の健やかな生活の向上を目指した事業を行っています。自社が所有する「CytoTune-ips」を用いたips細胞作成についてライセンス供与を進めており、樹状細胞の作製などの受託ビジネスを展開しています。このたび始めたフランチャイズシステムによる「細胞培養・加工細胞の長期保管の技術を用いた細胞バンク事業」もそのビジネスの一環だということです。同社はフランチャイズ第1号となる契約を、アコーズィス(静岡県静岡市)と締結しました。
「iCell Bank」のフランチャイズシステム開始により、細胞バンク事業を加盟社との信頼と協力関係のもとに実施することで、患者や健康に高い関心を持つ人に対して疾病の治療および健康な生活の維持・向上に寄与するとともにIDファーマと加盟社相互の信頼と事業の成功を実現させることを目的としているようです。
細胞バンクの事業をフランチャイズ方式で加盟社に技術提供していくというのは非常に興味深いことです。フランチャイズというシステムは私たちが知らない、もしくは予想できない分野においても広がっているのですね。今回の細胞バンク事業についても今後どのような広がりを見せていくのか楽しみです。
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