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居酒屋を開業するならフランチャイズの「焼き鳥屋」がおすすめ!失敗しない秘訣とは?

「焼き鳥屋」というと、以前は中高年男性を主なターゲットにした「店内に煙が立ち込める昭和レトロな雰囲気の店舗」が多い印象でした。しかし近年では、女性や若者をターゲットにした店舗が増え、利用客の層が広がっています。

幅広い利用客に親しまれる店舗を作るには、どのような工夫が求められているのでしょうか。本記事では、居酒屋業界の動向を踏まえ、焼き鳥屋を開業する前に知っておきたいポイントをお伝えします。

居酒屋業界の現状と動向


居酒屋業界は、2020年に新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けました。また、コロナ禍を経て、居酒屋を利用する顧客の意識や行動にも変化が見られます。これから居酒屋を開業するにあたり、まずは押さえておきたい市場の動向について見ていきましょう。

コロナ禍以降、宴会需要が増加

コロナ禍以降、宴会需要の増加により市場は徐々に回復し、コロナ禍以前の水準に近づいています。2023年5月には、新型コロナウイルスが感染症法上の分類で5類に移行されたことも影響し、居酒屋やバーなどの料飲店における国内市場規模は3兆4,608億円まで回復しました。また、国内旅行者や訪日外国人(インバウンド)客の増加を背景に、テーブル席やカウンターで料理を提供する居酒屋の市場拡大が今後も期待されています。

利用客の少人化・多様化が加速

コロナ禍以降、以前と比べて会社などの組織による大人数の飲み会が減少し、3〜4人程度の少人数での利用が増えています。この背景には「コミュニケーションのあり方」に対する意識の変化があり、飲み会を必要と感じない人が増えていることが要因と考えられます。

また、インバウンド客にとって、お酒とともに気軽にさまざまな日本食を楽しめる居酒屋は人気があります。
そのため近年の居酒屋では、女性や若者、カップル、外国人観光客などの少人数客をターゲットにした、清潔でおしゃれな内装の店舗が増え、利用者層が広がっています。

利用客はコスパを重視

少人数での利用が増加したことにより、料理の質と量で満足できるコストパフォーマンスの高い居酒屋の需要が高まっています。そのため、居酒屋で集客するには、他のお店と違うポイントを作り、特徴をしっかりアピールすることが大切になってきました。また、SNSの普及により、口コミや顧客レビューへの対応にも気を配ることが求められています。

専門店が人気

「焼き鳥専門」「漁港直送の新鮮な魚介類を使用」「クラフトビールが楽しめる」など、特定の料理やジャンルに特化した居酒屋が人気を集めています。食材や調理法にこだわり、専門性の高いメニューを提供することで、他店との差別化を図ることも可能です。

参考:
焼鳥店 市場調査データ|J-Net21
イートインやインバウンド需要を取り込む外食産業市場を調査|プレスリリース|富士経済グループ
激変の居酒屋業態 生き残るための新戦略|Frontier Eyes Online By フロンティア・マネジメント株式会社

フランチャイズで焼き鳥屋を開業するメリット


居酒屋の中でも「焼き鳥屋」は、男女問わず、幅広い年代に人気があるジャンルです。その分競合も多いため、焼き鳥屋で成功するためにはフランチャイズの利用がおすすめです。ここでは、フランチャイズで開業するメリットについて解説します。

サポート体制が充実している

フランチャイズ本部からは、調理方法や、スタッフ育成、仕入れ先情報など、経営に役立つノウハウを提供してもらえます。そのため、居酒屋業界の未経験者でもスムーズに開業することが可能です。また、トラブルが発生した際も、本部に相談してサポートを受けられるため、安心感があります。

開業当初から集客が期待できる

フランチャイズを利用すると、すでに知名度のあるブランドの名前を使用できるため、開業直後から一定の集客が見込めます。また、本部が全国的な広告やプロモーションを行うため、自店舗の広告宣伝費を抑えられる点も大きな魅力です。

短期間で開業できる

フランチャイズ本部から、最適な物件や必要な設備、開業に必要な手続きの情報を提供してもらえるため、短期間で円滑に開業できます。また、他店舗の成功例をもとに、メニューや内装も決められるため、コンセプト作成にかかる時間を省くこともできます。

焼き鳥屋開業時の注意点


それでは、実際に焼き鳥屋を開業する際に、何に気をつけたら良いのでしょうか。焼き鳥屋の成功を左右する、注意すべきポイントを3つご紹介します。

競合店との差別化を図る

焼き鳥は幅広い層に人気がある点に加え、焼き鳥屋はカウンターのみの店舗やキッチンカーなど、限られたスペースでも営業できるうえ、シンプルな料理で手間がかかりにくいため、開業する人が多く、競争も激しい業界です。そのため、事業を成功させるには、いかにライバル店と差別化を図り、リピーターを獲得するかが重要となります。
ブランド鶏を使用したり、低価格をアピールしたり、店舗の内装にこだわったりして、店舗の特徴を打ち出しましょう。

コンセプトに適した場所に出店する

どれだけ素材や内装にこだわり、美味しい焼き鳥を提供しても、立地が悪ければ顧客は集まりません。
焼き鳥屋の立地は、ターゲット層の「通いやすさ」を考慮して選ぶことが重要です。例えば、ターゲット層がファミリー層であれば、商店街や住宅地が適しており、サラリーマンや学生が‘ターゲットの場合は、オフィス街や駅近の立地が理想です。このように、ターゲット層の年代や性別、職業などを具体的に設定することで、最適な立地が見えてきます。

清潔感を演出する

従来の焼き鳥屋に多い「店内に煙が立ち込める昭和レトロな雰囲気」のままでは、幅広い層に受け入れられにくい場合があります。
女性や若い顧客を取り込むためには、スタイリッシュな内装にしたり、煙が店内に立ち込めないよう空調を整備するなど、清潔感を重視することがポイントです。

参考:
焼き鳥屋の経営は儲かる?開業に必要な資金や失敗を防ぐコツを解説
焼鳥店 業種別開業ガイド|J-Net21

焼き鳥屋の開業に必要な手続き


次に、開業するために必要な資格や手続きを確認しておきましょう。

食品衛生責任者の設置

居酒屋をはじめ、飲食店や食品販売店などの施設では、店舗に1名以上の食品衛生責任者を設置することが義務付けられています。
食品衛生責任者は、栄養士、調理師、製菓衛生師などの資格を持っていればなることができますが、これらの資格を持っていない場合は、都道府県知事等が実施する食品衛生責任者になるための講習会を受講し、修了することでなることが可能です。

飲食店営業許可を取得

飲食店を開業するには、保健所から飲食店営業許可を取得する必要があります。まずは保健所に事前相談を行いましょう。その後、必要書類を提出し、施設の検査が行われた後に営業許可証が交付されます。申請から取得までの期間は自治体によって異なりますが、長い場合には2週間以上かかることもあります。店舗が完成する約10日前までには申請を済ませておくようにしましょう。

防火管理者(収容人数人が30人を超える店舗の場合)の設置

店舗の収容人数が30人を超える場合、防火管理者を設置する必要があります。
防火管理者は、都道府県知事や消防長が実施する防火管理講習を受講することでなることができます。

深夜酒類提供飲食店営業の届出(深夜に酒類の販売を行なう場合)

深夜(午前0時から日の出まで)に酒類を提供する場合には、「深夜酒類提供飲食店営業開始届」を営業開始の10日前までに管轄の公安委員会(警察署)へ届け出る必要があります。

参考:
居酒屋を開業する方必見。失敗しないコツと資金・手続きを解説|ペイサポ お店がはじめるキャッシュレス決済
焼鳥店 業種別開業ガイド|J-Net21

みんコレ!おすすめのフランチャイズ4選

薩摩郷土料理 ぢどり亭

薩摩郷土料理 ぢどり亭は、九州薩摩のスタイルを取り入れた『バラ焼き方式』で鶏肉を炭火で豪快に焼き上げる「もも炭火焼」が名物で、親鶏の深い旨味としっかりとした歯ごたえが特徴です。この独自の調理法と高品質なメニューは、多くのお客様から高い評価を受けています。

店舗数
全店820店(直営店177店、加盟店643店)(2018年4月時点)
開業費用
加盟金:2,200,000円
保証金:1,500,000円
開店前指導料(トレーニング)-加盟金に含む:0円
施工費(居抜タイプ):8,580,000円
物件取得費用(保証金6ヶ月の場合):1,452,000円
備品類:1,540,000円
募集エリア
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
収益モデル
想定店舗坪数:20.00坪
売上:2,800,000円
ロイヤリティ:100,000円(固定10万円 売上上下変動関係なく一律)
営業利益:550,000円
人件費:720,000円
水道光熱費:100,000円
システム使用料:18,000円
その他:162,000円
賃料:220,000円

浪花屋 鳥造

浪花屋 鳥造は、串に刺さない焼き鳥『名物もも炭火焼き』を自社開発のオリジナル専用焼台で焼き上げる、という商品力と技術力を持っています。他のメニューも特徴のある郷土料理などがあり、味にこだわりたい方にもピッタリです。

店舗数
全店820店(直営店177店、加盟店643店)(2018年4月時点)
開業費用
加盟金:2,200,000円
保証金:1,500,000円
開店前指導料(トレーニング)-加盟金に含む:0円
施工費(居抜タイプ):11,550,000円
物件取得費用(保証金6ヶ月の場合):3,300,000円
備品類:1,870,000円
募集エリア
全国
収益モデル
想定店舗坪数:25.00坪
売上:4,000,000円
ロイヤリティ:100,000円(固定10万円 売上上下変動関係なく一律)
営業利益:700,000円
人件費:1,010,000円
賃料:500,000円
水道光熱費:160,000円
その他:290,000円

焼き鳥ダイニング とり鉄

「とり鉄」2000年の創業以来、直営店とフランチャイズ加盟店を含め、全国で64店舗を展開しています。秘伝の技で焼き上げる焼き鳥や、毎日手作りの餃子など、高品質なメニューを提供し、幅広い顧客層から支持されています。

また、年2回のメニュー変更や充実した研修制度、現場経験豊富なスーパーバイザーによる的確な指導など、フランチャイズ本部としての長年の経験とノウハウで、独立開業を徹底的にサポートします。

開業費用
加盟金:3,300,000円
保証金:1,000,000円
開店前指導料(トレーニング):0円
設計・施工費(居抜き物件):9,350,000円
厨房機器:2,200,000円
POS・PC:1,980,000円
食器・備品・その他費用:2,860,000円
募集エリア
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
収益モデル
想定店舗坪数:27.00坪
売上:5,600,000円
ロイヤリティ:280,000円
営業利益:840,000円
人件費:1,560,000円
賃料:500,000円
光熱費:280,000円
その他費用:220,000円
減価償却費:220,000円

餃子 焼き鳥 小鉄屋

秘伝の技で焼き上げる焼き鳥や、毎日手作りの餃子といった高品質なメニューを提供し、幅広い顧客層に支持されています。そのコンセプトは「肩肘張らずに楽しめる」地域に根ざした温かい居酒屋。テイクアウト需要にも対応し、現代の多様なライフスタイルに合わせた柔軟な運営が可能です。

開業費用
加盟金:2,200,000円
保証金:1,000,000円
開店前指導料(トレーニング):550,000円
設計・施工費(居抜き物件):6,600,000円
厨房機器:2,750,000円
POS・PC:660,000円
食器・備品・その他費用:1,540,000円
募集エリア
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
収益モデル
想定店舗坪数:15.00坪
売上:3,600,000円
ロイヤリティ:108,000円
営業利益:890,000円
人件費:675,000円
賃料:250,000円
光熱費:155,000円
その他費用:330,000円
減価償却費:150,000円

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