まずは知っておくべき質屋のビジネスモデル
「質屋」と聞くと、金券類やブランドアイテム、貴金属などを担保にお金を貸す仕事というイメージがありますが、決してそれだけではありません。ここでは基本的な質屋の仕事内容や収益構造について紹介します。
質預かり(質入れ)
質預かり(質入れ)とは、質屋がお客様から品物を預かり、代わりにお金を貸す仕事です。品物を預かった時点で、一度そのモノの所有は質屋に移行しますが、お金を返してもらえたら元の持ち主に戻すことになります。一般的な金融機関の借り入れと大きく異なるのは、担保として預ける品物によって、借入上限額が変わってくるということ。当然のことながら、価値の高いものを預かったときほど、多くのお金を貸し出せるようになります。質屋の借入期間は3ヶ月ですが、その都度金利を支払えば、支払い期限の延長が可能です。
買取販売
質預かりをしても貸したお金が返ってこなかった場合、担保として預かっている品物は正式に質屋のものとなります。質屋は自分のものになった品物を個人や卸業者に販売して収益を得ることで、貸し倒れを防げるのです。
また、鑑定スキルを活かして、リサイクルショップのように最初から顧客が持ち込んだ品物を買い取っている質屋も少なくありません。
一般的なリサイクルショップよりも、質屋のほうが鑑定力に優れていると考える人からの需要もあり、買取販売に力を入れている質屋は現在少なくありません。
質屋の開業で期待できるメリット
さまざまなビジネスが存在するなかで、なぜ質屋が注目を集めているのでしょうか。ここでは新しいビジネスに質屋を選ぶメリットを紹介します。
利回りが非常に高い
他の貸金業者と比較すると、質屋は利回りの上限が極めて高く、質屋営業法では109.5%まで設定可能と決められています。一般的な貸金業の平均的な利回りが20%前後であることを考えると、圧倒的な差があると言えるでしょう。さらに、融資金額に対して顧客が支払う金利がすべて収益となるのは、質屋ならではのビジネスモデルと言えるでしょう。
多くの利用者を期待できる
平成22年に施行された総量規制により、現在年収の3分の1以上の金額は借りられなくなりました。融資する側の審査基準も高くなった影響で、貸金業者は年々減少しています。
しかし、質屋はこの法律の有効範囲外であり、品物があればお金を自由に貸すことができるのです。そのためお金を必要としているものの、規制に引っかかって借りられない人からの利用を期待できるでしょう。
低いリスクでお金を貸せる
貸金業者は金利によって収益を得ていますが、なかには利息の返済でさえもままならない顧客もいます。お金を貸しても回収できなければ、安定した収益は確保できません。その点、質屋は品物を担保に入れ、相応の額を貸しているため、万が一返済が滞ったときにも、品物を販売することで収益を確保できます。低リスクで貸金業を営めるのは、質屋の大きなメリットです。
IR法案の可決で需要の高まりを期待できる
2016年にIR推進法が公布され、大阪ではカジノを含む統合型リゾートの建設計画が進められています。マカオやラスベガス、シンガポールなどのカジノがある街には質屋が多く、利用者が品物を質に入れてカジノの軍資金を用意している背景が伺えます。今後日本でもIR計画が進めば、質屋が増加する可能性が十分に考えられるでしょう。
リユースショップへの抵抗感が減っているため
リサイクル通信が行った調査によると、日本におけるリユース市場は13年間連続で上昇していることがわかっています。セカンドストリートやトレジャーファクトリーなどのリユースショップを街で見かける機会も多く、誰もが抵抗なく利用できる環境が整っています。質預かりだけでなく、買取も行う質屋は現代のニーズに合っていると言えるでしょう。
質屋の開業で注意すべきポイント
質屋の開業には大きな期待を持てますが、注意点が全くないわけではありません。開業に踏み切る前に以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
古物商許可証と質屋許可証が必要になる
質屋開業にあたって、「古物商許可証」と「質屋許可証」の2つは必須です。個人でも法人でも許可自体は取得できますが、そのためには既定の保管設備の設置や住所の設定など、いくつかクリアしなければならない項目があります。
在庫の保管スペースが必要になる
質預かりでは、最低3ヶ月は預かりものを確保しなければなりません。それらを適切に確保できるよう、保管設備には最低面積、耐火構造基準、耐衝撃構造、耐震構造など、多くの規定があります。ひとつでも基準に満たなければ許可証も与えられないため、保管スペースの設置は質屋開業に当たっての大きなハードルと言えるでしょう。
偽物やコピー商品を預かる危険性もある
質屋に持ち込まれる品物のなかには、偽物やブランドのコピー商品が紛れている可能性が十分に考えられます。偽物であることを見抜いて、適正な査定をするためには、商品知識はもちろん、高い真贋判定能力や相場観が求められます。
鑑定方法を学んだことがない人が、いきなり質屋を開くのはかなりハードルが高いと言えるでしょう。ゼロの状態から質屋の開業を考えるのであれば、まずは研修を受講するなどして、真贋能力を身につける必要があります。
信頼できる従業員の雇用と教育が必須
質屋を運営するなかでは、腕時計や貴金属といった高級品が持ち込まれる機会も珍しくありません。そういった品物を丁寧かつ正しく扱えるようになるためには、徹底した従業員教育が必要です。
また、持ち込まれた品物の持ち逃げが発生しないように、信頼できる従業員を雇用しなければなりません。品物だけではなく、人間を見る力も求められる点は、質屋ビジネスの難しさと言えるでしょう。
質屋開業に「質の七つ屋」がおすすめの理由
質屋の開業には夢もありますが、注意しなければならないポイントも少なくありません。高い真贋能力を身につけて、信頼できる従業員とともに安定経営をするためには、ノウハウを教えてもらえるフランチャイズチェーンへの加盟がおすすめです。ここでは評判の高い「質の七つ屋」の魅力を紹介します。
利息収入と販売収入のW収益構造
より高い収益を狙うためには、質預かりだけではなく販売買取も実施すべきです。質の七つ屋のビジネスモデルは「質預かり」と「買取販売」の二本柱で、より強固な収益構造をつくることができます。それぞれの事業のバランスは自分で決められるため、無理のない経営を実現できるでしょう。
開業資金の調達を相談可能
質屋を開業する際に必要となる品物の保管庫の設置には、ある程度まとまった費用が必要です。また、質預かりでは品物を預かってから最低3ヶ月経たなければ店のものとはならず、収入の確保までに時間がかかります。余裕のある運営をするためには、最初にまとまった開業資金が必要です。
それも質の七つ屋では、無担保で最高1,500万円までの開業資金の調達が可能です。本部に資金の相談もできるため、予算が乏しい人も資金源を確保しやすくなるでしょう。
質屋のプロによる充実の研修
質屋開業にあたって、自身の鑑定能力を懸念する人も少なくはないでしょう。うっかり偽物を掴まされることがないように、質の七つ屋では、質屋のプロが真贋講習や実地研修をじっくりと行っています。そのため、初めて質屋を開業する人も、コツを掴んで質屋のノウハウを確実に身につけていけるのです。
開業後のアフターサポートも万全
質流れ品や買取品の売却方法、また鑑定書の作成など、質屋を開業してからもさまざまな問題が出てくるものです。質の七つ屋では充実したサポート体制を敷いていて、困ったことがあればすぐに相談できます。仕入れや査定、メンテナンスなどといった業務に直結する相談から、宣伝やSNS活用術といった広告活動に関することまで幅広く相談できるため、安心して経営に集中できるでしょう。
- 店舗数
- 9(2021年5月時点)
- 開業費用
- 加盟金:3,300,000円
保証金:0円
店舗取得費用(出店場所によって変動):1,100,000円
店舗内外装工事費(工事内容によって変動):3,300,000円
質物保管設備設置料金(設置場所、大きさによって変動):550,000円
鑑定機材 什器 備品:880,000円
広告費:825,000円
研修費用その他:1,100,000円
運転資金:7,700,000円
- 募集エリア
- 全国
- 収益モデル
- 想定店舗坪数 12坪
売上:5,000,000円
ロイヤリティ:100,000円
営業利益:1,970,000円
地代家賃:250,000円
通信水道光熱費:50,000円
広告費:500,000円
雑費:100,000円
その他経費:100,000円
七つ屋システム管理費:30,000円