脱サラのフランチャイズで失敗する人、成功する人
脱サラ後にフランチャイズをして失敗する人と成功する人の違いは何なのでしょうか。
失敗例と成功例を知り、自身の脱サラ後に活かしましょう。
<失敗例>リスク対策なしで売上が維持できない
失敗例の1つとして、リスク対策をせずに肝心の売上が維持できなかったということが挙げられます。
ここでは、リスク対策をせずに売上を落としてしまった失敗談や注意点などを紹介していきます。
周囲のライバル店に対策され売上を維持できず廃業
<失敗例>偏った考えで経営をして失敗
続いての失敗例では、偏った考えで経営をしてしまったことによる失敗談です。この偏った考えで経営失敗する方は失敗例に多く共通しています。
では、具体的にどのような偏った考えなのでしょうか。
自分の考えを優先して本部の指導を無視
フランチャイズを始めるとき、開業する前にスーパーバイザーによるサポートを受けることになります。
しかしスーパーバイザーの年齢が自分よりも年下の場合、自分の方が年上であり社会人経験が豊富であるというプライドが勝って指示に従わない人もいるのです。企業で役職についていた人などは自分が経験した「企業での成功体験」を過信してしまい、年下のスーパーバイザーの指示を聞かなくても大丈夫であるという自信を持つこともあります。生きてきた年数としての経験多くても、フランチャイズ経営においてはスーパーバイザーの方が数々の経験をこなしています。
引用: フランチャイズの失敗
経験があるからこそさまざまなアドバイスができるので、指示を無視して自分のやり方だけで経営を続けてしまうと大きな失敗につながることもあるのです。
この場合、年下だからとか年上だからとかではなく、スーパーバイザーの指示を聞き、そのとおりに行動するのが鉄則です。
<成功例>入念な準備をしてから脱サラして起業
フランチャイズ経営の成功例を紹介します。成功例のポイントは、脱サラの前に入念な準備をしていたということです。
具体的にどういうことなのかを見ていきましょう。
利益を優先してビジネスモデルを選択
ここでは、経営に関してド素人だったAさんがフランチャイズ起業で成功した実話をもとに説明します。
Aさんは自分のやりたいことよりも利益を優先してビジネスモデルを選択しました。ド素人で大丈夫なのかという心配もありますが、この判断はあながち間違いではないのです。興味のあることが必ず儲かるとは限りません。フランチャイズ起業においてビジネスモデルを選択する際に大事なことは、「利益率の高いモデルを選ぶこと」です。
ただし、前章で述べた通り、開業後に店舗を繁盛させるには自分自身の努力も必要となってくるので、全く興味のないビジネスモデルを選択するのは危険です。利益率が高く、自分が興味を持てるビジネスモデルを選んだほうが成功につながります。
脱サラで失敗しない3つのフランチャイズの選び方
脱サラして起業する際、誰もが成功を夢に見ます。失敗は絶対避けたいはずです。そこで脱サラで失敗しないための3つのフランチャイズの選び方を解説していきます。
表面上の数字に騙されないで選ぶ
フランチャイズ加盟において、初期費用などの説明がきちんとされているかが大切です。
「初期費用は〇〇万円です」というように、簡単な説明ではわかりにくく、開業する側からしても具体的な内訳が提示された方が安心できるはずではないでしょうか。
また、追加費用が発生する場合の説明や、本部がどこまでサポートしてくれるのかについても説明されるのかも重要なポイントです。
契約内容は納得できるものなのか
いざ契約するときには、契約内容を隅々まで確認しましょう。
契約期間、契約をやめるときの条件や違約金、加盟金がどの程度か保証金の返還有無など、契約内容に記載されていることを確認し、すべて納得できるものでしょうか。
契約成立したら後には引けない状態です。あとからトラブルとならないためにも、重要なことは必ず確認し、納得いかない部分は相談や質問をしましょう。
最低でも5社以上、資料請求して情報収集・研究する
さまざまな業種のフランチャイズがありますが、どこを選択するかはある程度絞って考えなくてはいけません。しかし1社2社ではなく、最低でも5社以上を選択肢に入れましょう。
同じ業種であっても、フランチャイズの条件は異なります。また、本部の実態や経営の安定性はどうなのかを確認することも大切です。
本部の実態を具体的に説明すると次のとおりです。
- 本部企業の資本金額
- 株式上場しているかどうか
- 年間売上高
- 加盟店1号店の開業時期
- 現在の店舗数(直営・加盟の合計)
- 現在の事業の開始時期
経営の安定性についてを具体的に説明すると次のとおりです。
- 業界での立ち位置
- 経営理念
- 今後の店舗開発計画など
上記の項目を、選択肢に入れた5社以上の企業を比較してみてください。
まず自分でできることは、希望する業種の資料請求をすることと、情報収集をして今後のその業種の動向を探っていくなど研究しましょう。
参考:フランチャイズの比較や選び方のポイントを解説!お勧めの比較サイトも
お祝い金のあるサイトから資料請求するとお得!
みんコレ!フランチャイズから資料請求や説明会へ参加し、条件を満たすことでお祝い金をもらえるお得な制度があります。
そのお祝い金を開業資金または運転資金の足しにすることもできますので、こういったお得な制度はどんどん利用していきましょう。
ただし、金額は各本部企業によって異なります。開業お祝い金の対象となるのは、みんコレ!フランチャイズのサイト上で加盟者の募集をしているフランチャイズや代理店本部の 「資料請求」「説明会・相談会」「特別セミナー」等をサイト上でお申し込み、その本部企業と加盟契約の後に開業され、 申請された加盟者の方(個人・法人を問わず)です。
参考:みんコレ!フランチャイズの「開業お祝い金」とは?
開業お祝い金とは何ですか?
脱サラでおすすめのフランチャイズ10社徹底比較
ここからは、脱サラでおすすめのフランチャイズ10社を徹底比較してまいります。各社それぞれを詳しく見ていく前に、まずは10社をまとめたものが下記の表のとおりです。
ローソン/コンビニエンスストア
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 150万円
- 収益例
- 24時間営業で年間1860万円 本部チャージは売上高で変動
- 募集対象
- 条件なし
- 契約期間
- 10年間
- 店舗建設・内装設備・営業什器は本部負担
- 見切り・処分額、光熱費の一部負担
- 【ここに注目!】コンビニ ローソンおすすめポイント
- ローソンのフランチャイズは、契約社員としてノウハウを学んでからの開業ができます。未経験でも安心です。
また、加盟金0円からの独立支援制度があります。これは協力者がいなくて一人で行う場合、加盟金の100万円が免除され、さらにフランチャイズ加盟金奨励金として50万円が支援されます。
また、家族加盟支援制度という夫婦または2親等以内の専従者と加盟した場合の加盟金100万円が免除される制度です。
どちらの制度も低コストで開業できます。
おそうじ本舗/ハウスクリーニング
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 268万円
- 収益例
- 店舗なしで売上88万710円 経費28万774円 利益59万9936円
- 募集対象
- 年齢不問 未経験OK
- 契約期間
- 2年間
- 本部の顧客紹介制度
- SVによる事業届出方法や税務相談、現場や営業の同行サポート
- 地域情報交換会の実施、iPad動画研修
- サービズの全国大会開催
- 【ここに注目!】おそうじ本舗おすすめポイント
- おそうじ本舗のフランチャイズは、関東1都3県限定ではありますが、固定ロイヤリティ0円プランが新たに登場し、開業による負担やリスクを大きく軽減しました。
研修は14日間となりますが、再研修も無料で受けられます。また、先輩オーナー協力制度やWeb広告およびチラシなどの作成支援制度もあります。
さらに店舗を構えなくても良いのが大きなポイントです。自宅を事務所として使用する人も多いため、コスト削減となります。従業員雇用となり事務所が必要であれば本部によるサポートもあるため安心です。
一本堂/飲食店
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 1005万円
- 収益例
- 25日稼働 売上210万円 経費90万円 利益120万円
- 募集対象
- 条件なし
- 契約期間
- 5年
- 一本堂提携の税理士による融資アドバイス
- 開業後の集客に貢献サポート
- 【ここに注目!】 一本堂おすすめポイント
- 一本堂のフランチャイズは、パンという主食ビジネスですので集客力はとくに期待できます。
また、社長は元フランチャイズコンサルタントです。経験者である社長だからこそ、低コストで効率よく店舗運営のサポートをしてくれます。
さらに開業者の意見を尊重する経営理念ですので、本部や社長の意見ばかりに左右されず、店舗デザインなど自身の意見も取り入れることができます。
投資運用に不安な方でも、税理士によるアドバイスを受けることもできます。
KEiROW(ケイロウ)/マッサージ
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 295万円
- 収益例
- 稼働日数は不明 売上201万6000円 経費123万8389円 利益77万7611円
- 募集対象
- 20歳以上
- 契約期間
- 2年
- 開業のサポートをするスタッフ
- 年に1回のフランチャイズ定例総会でさまざまな情報の共有
- 施術家紹介制度担、レセプト代行(保険料の請求代行)、精算業務委託、損害保険制度
- 【ここに注目!】 KEiROWおすすめポイント
- KEiROWのフランチャイズは、オーナーの9割が未経験からの開業で、特別な資格も必要ありません。お客さまの数に応じて施術家を雇用する形です。
マッサージの事業ですが要介護者認定者は年々増えています。リハビリを必要としている人が多いため、需要が高く、リピーターを確保しやすいのがポイントとなります。
さらに健康保険適用ビジネスで、利用者への負担額は1割です。介護保険は使用点数制限がありますが、健康保険は医師の同意があればOKなので安心です。
スクールIE/塾
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 665万円
- 収益例
- 稼働日数や経費は不明 複数校経営で年商5000万円
- 募集対象
- 条件なし
- 契約期間
- 3年
- 専門家による物件案内、開業時のサポート支援
- スタートアップ・定期研修制度、SVによる実践指導
- 【ここに注目!】スクールIEおすすめポイント
- スクールIEのフランチャイズは、未経験でも低リスクで行える教育ビジネスとして、大きな設備を特別必要としない学習塾は、飲食店などと比べても低コストに抑えられます。
立地に関しても、専門家による市場調査で物件案内が行われます。
広告宣伝や経営などに関する指導補助もありますので、学習塾での教育ビジネスに興味ある方におすすめです。
湯浅醤油唐揚げ専門店あじむどり/飲食
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 148万円
- 収益例
- 稼働日数は不明 売上500万円 経費282万円 利益218万円
- 募集対象
- 条件なし
- 契約期間
- 5年
- 鶏の仕入れ、店舗立地調査のサポート
- 店舗作りのノウハウ、>唐揚げ作りのノウハウ
- 【ここに注目!】湯浅醤油唐揚げ専門店あじむどりおすすめポイント
- 湯浅醤油唐揚げ専門店あじむどりのフランチャイズは、3坪ほどの狭い場所でも開業できるため、低コストなのに客単価を1,000円以上にできるので高利益が見込めます。
開業資金を早めに回収することができれば、さらに店舗を増やすことも可能です。複数店舗経営できれば、さらに収入を増えます。
唐揚げは多くの方が大好きな食べ物ですので、繁盛すれば月収100万円以上見込める飲食ビジネスです。
ライフデリ/デリバリー
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 居抜きで22万5000円 新規店舗で62万5000円
- 収益例
- 稼働日数は不明 売上81万2310円 経費55万4413円 利益25万7897円
- 募集対象
- 条件なし
- 契約期間
- 3年
- 自動電話安否確認の費用は本部負担
- 【ここに注目!】ライフデリおすすめポイント
- ライフデリのフランチャイズは、昨今の高齢者の増加により高齢者配食事業を展開し、継続的な利用者に新規のお客様が罪か去っていくというストックビジネスです。
また、契約後には食品の製造工場見学が可能です。食品を扱うビジネスを行うのならば、目で見て安心をもつのが一番です。
広告費にかけず低コストで、エリア内にほかのライフデリ店舗が侵害するようなことはない完全テリトリー制ですので経営するのに安心です。
もちろん、未経験OKで資格などは一切なく始められます。
加盟金不要、保証金不要、ロイヤリティは売上に連動となるので開業資金も安く抑えられるのもメリットの1つです。
おたからや/買取
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 702万円
- 収益例
- 稼働日数は不明 収入802万6442円 経費631万2721円 利益171万3721円
- 募集対象
- 条件なし
- 契約期間
- 10年
- 買取技術が習得できる研修
- スーパーバイザーによるサポート
- 【ここに注目!】おたからやおすすめポイント
- おたからやのフランチャイズは、粗利40%以上という高収益ビジネスで、体資金で開業可能です。
換金は専門業者が行いますので在庫を抱える心配もなく、未経験者でも安心して始められるビジネスです。テレビ、CМ、チラシといった広告戦略も整っていますので、集客力が強いです。
小規模スペースでも開業できますので、賃料負担が抑えられます。年々買取業界は成長しており、景気に左右されにくいのもポイントです。
eコート(イーコート)/修理
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 138.7万円~303.3万円
- 収益例
- 月10室の施工で116万円 経費6万5100円 利益109万4900円
- 募集対象
- 条件なし
- 契約期間
- 3年
- 150万円の売り上げ保証の研修制度
- 事業規模に合わせた保険制度
- 本部の発注機能で資材仕入れ
- 【ここに注目!】eコートおすすめポイント
- eコートのフランチャイズは、施工に未経験であってもしっかりとした研修制度によりノウハウを学べるので、全くの初心者でもビジネスが始められます。
初期投資もかなり低コストに抑えられます。店舗を構えなくても、軽自動車1台でも開業できますので、資金づくりに不安な方でも安心です。
eコートでのビジネスは、そもそも業界が環境や健康面を気にした施工にシフトしてきており、それだと価格競争となる恐れがあって利益が見込めません。
eコートであれば、価格競争に飲み込まれない施工のため、不況関係なく利益を得られるビジネスなのです。
はぐくみ弁当
- 募集エリア
- 全国
- 開業資金
- 1889万円
- 収益例
- 稼働日数は不明 売上800万円 経費405万円 利益200万円
- 募集対象
- 条件なし
- 契約期間
- 本部に直接お問い合わせください
- 開業前のサポートと開業後のフォローあり
- 【ここに注目!】はぐくみ弁当おすすめポイント
- はぐくみ弁当は、企業向け宅配弁当事業と障がい者就労支援事業を融合したビジネスを展開しています。
障がい者を雇用する事によって、国から給付金が支給されます。お弁当の売上にその給付金が加わることで、継続的に収益が確保できるストック型のビジネスモデルとなっているのです。
初期投資は約2000万(物件取得費含む)と高額ですが、平均月商は700万円であることから1年半で投資を回収することも可能です。
長年にわたり宅配弁当事業の業界を牽引してきたノウハウがあるからこそ、開業前の事業所の立ち上げや許認可取得のサポートはもちろんのこと、開業後のアフターフォローも万全であるのも魅力です。
まとめ
脱サラ後のビジネスを成功させる鍵は「フランチャイズ」です。フランチャイズにはさまざまな企業がありますが、全くの素人の方が案外成功しやすいこともあります。しかし、大失敗をすることもあるため、慎重に考えなくてはなりません。
フランチャイズ起業で特に重要なのは、フランチャイズ選びです。各本部企業によって条件が異なりますので、フランチャイズを選ぶ時は、この記事でも紹介したように、1社2社で決めるのはではなく、まず5社以上の候補を立てましょう。複数のフランチャイズ情報を比較しながら、契約したい本部を選ぶことが大切です。
また、各フランチャイズビジネスで月収例などが記載されていますが、数字をそのまま信用するのも良くありません。具体的に、何にどのくらいの金額がかかるのか、内訳をきちんと確認することが大切です。
フランチャイズ起業の失敗例や成功例から学び、フランチャイズの選び方をきちんと読んで開業準備を進めましょう。