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急増するインドアゴルフはビジネスのねらい目?起業の流れと注意点を解説

近年、広い土地を必要とする屋外のゴルフ練習場は少なくなりつつありますが、一方でインドアゴルフは増加傾向にあります。仕事帰りにも気軽に立ち寄れるインドアゴルフは、ストレス発散や運動不足解消にぴったり。物件探しや資金調達など、開業のハードルは比較的低く、初めて起業する人にとってねらい目と言えそうです。 そんなインドアゴルフビジネスの始め方や注意点、またおすすめのフランチャイズチェーンまでを当記事では紹介します。

最新のゴルフ業界事情

経済産業省が行った「特定サービス産業動態統計調査」によると、2021年におけるゴルフ場全体の売上高は約944億円。これは2015年以来最も高い数字です。広い土地で少ない人数でプレイするゴルフは、新型コロナウイルスの影響が比較的少なかったといえるでしょう。

特に成長が著しいのがゴルフの練習場。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年においても、比較的ソーシャルディスタンスを保てるゴルフ練習場は売上を伸ばしていて、2021年には前年比116%となる、368億円の売上を記録しました。

ゴルフ練習場にはアウトドアとインドアの2タイプがありますが、公益社団法人全日本ゴルフ練習場連盟の調査によると、2023年におけるアウトドアゴルフ練習場は前年比42か所の減少。対するインドアゴルフ練習場は196か所増加していて、好調な様子が伺えます。

参考:https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/result/result_1.html
https://www.jgra.or.jp/activity

インドアゴルフの人気が高まっている理由

アウトドアゴルフ練習場は微減しているにも関わらず、なぜインドアゴルフ場の数は増えているのでしょうか。ここからはインドアゴルフ場の人気が高まっている理由を紹介します。

初級者も人目を気にせず練習できる

アウトドアゴルフ練習場の多くは、他の練習者が見えるつくりになっています。そのためゴルフ初級者は、周りの上手な人が気になってしまったり、声をかけられることに抵抗を覚えてしまったりすることも。

その点、インドアゴルフ場は個室やブースで分かれているところが多く、自分のペースで練習に集中できます。また、練習をしない家族や友人もインドアであればゆっくり待つことができます。

長く通いやすい営業時間と立地

アウトドアゴルフ練習場は、照明や打音が響くため夜遅くまで営業することが難しくなります。それに対してインドアゴルフ場であれば、このような心配がないため夜遅くまでの営業や24時間営業しているところも数多く見られます。

そのため仕事帰りにも立ち寄りやすく、気軽にストレス発散や運動不足解消を図れます。アウトドアゴルフ練習場とは違い、インドアゴルフ場は駅前や都市圏などの好立地にあることが多く、通いやすいのがメリットです。頻繁に通うことで上達スピードが速まり、よりゴルフを好きになれるでしょう。

天候や気候に関係なく練習できる

屋根がついているとはいえ、アウトドアゴルフ練習場では、雨や雪、風などの影響を受けます。対するインドアゴルフ場は空調が効いていて、室温が一定に保たれているため、いつ行っても快適に練習できます。

インドアゴルフ場を開業するメリット

インドアゴルフ練習場にはアウトドアゴルフ練習場にはない魅力がいくつもあり、成長している理由も納得です。右肩上がりに成長しているインドアゴルフ場を開業するなら、まさに今がチャンスと言えるでしょう。ここからは開業を考えている方に、3つのメリットを紹介します。

開業コストを抑えられる

億単位の費用が発生するアウトドアゴルフ練習場に比べると、インドアゴルフ場の開業コストは控えめ。平均的な開業資金は1,000万円~2,000万円前後と言われています。この金額には物件取得費や内装費、設備購入費が含まれていて、シミュレーターなどの機器の設置台数やコーチの有無によってさらに変動します。

安定した収益をつくりやすい

インドアゴルフ練習場のほとんどは会員制を採用しているため、会員が増えれば増えるほど安定した利益を確保できるようになります。ゴルフは上達に時間を要するスポーツであり、上達すればさらに上を目指そうと、レッスンに力を入れる人も珍しくありません。そのような会員を増やすことができれば、経営は軌道にのっていくはずです。

アウトドアゴルフ練習場にくらべてランニングコストが抑えられる

コンパクトな店舗内で運営できるインドアゴルフ練習場は、アウトドアゴルフ練習場のように大掛かりな照明や設備を維持する必要はありません。定期メンテナンスや在庫を抱える必要性もほとんどないため、ローリスクな経営を実現できます。

インドアゴルフ練習場開業時の注意点

ローリスクかつ少ない開業資金で始められるインドアゴルフ練習場ですが、決して懸念点がないわけではありません。スムーズに経営を軌道に乗せられるように押さえておきたいポイントを紹介します。

物件選びを慎重に行う必要がある

インドアゴルフ場は省スペースで開業できるため、テナント物件を見つけやすいと言えます。しかし、視認性の良さや打席を配置できるかどうかなど、確認すべき事項がいくつかあることも事実です。立地の良さを重視するのであれば駅近物件が理想的ですが、賃料が上がる可能性があります。

安全性を確保する

打席数と安全性のバランスは、非常に重要な要素です。思い切りゴルフクラブを振り回す練習場のスペースが狭いと、思わぬ事故を招く可能性があります。天井高や打席の奥行き・幅、全体的なレイアウトは、インドアゴルフ場の施工実績がある内装業者に必ず相談するようにしてください。

予約体制を整える

一般的にインドアゴルフ場は予約制を採用しているため、スムーズに予約が取れる体制構築が必須です。どんなに設備やレッスン体制が整っていても、予約が取りづらければ会員現象につながる恐れがあります。

予約状況がすぐに確認できるアプリやオンライン予約システムを整備したり、会員数を管理したりして、利用しやすい環境を整える必要があります。フランチャイズに加盟することで予約システムを利用できることもあるので、確認してみましょう。

競合他社との差別化をする

インドアゴルフ練習場が増加している昨今にあって、差別化要因がなければ集客を期待できません。設備やサービスを充実させたり、会員イベントを開催したりして、盛り上げていきましょう。楽しく通えるゴルフ練習場となれば口コミが広がり、会員数の増加を期待できます。

コーチ陣の質を確保しなければならない

単なる練習場ではなく、プロのコーチから指導を受けられる練習場にすることで、より高い集客効果を期待できます。しかし、そのコーチの採用や教育に悩む人は少なくありません。不安がある方は自分一人で開業するのではなく、コーチの人脈や教育ノウハウがあるフランチャイズに加盟するのもひとつの手です。

みんコレ!おすすめのインドアゴルフ場フランチャイズ2選

インドアゴルフ場のフランチャイズチェーンに加盟をすることで、物件選びや集客のサポート、またコーチの紹介を受けることができます。ここからはみんコレ!がおすすめするふたつのフランチャイズチェーンを紹介します。

ステップゴルフ

ステップゴルフは、インドアゴルフスクールのフランチャイズ化に成功した初めての企業と謳っています。開業してから現在に至るまで退店がひとつもないため、有益な経営ノウハウを教わることができます。1店舗あたりの平均会員数は200名に近く、ネームバリューがあることから、高い集客効果を期待できるでしょう。

店舗数
105(2024年1月現在)
【ここに注目!】ステップゴルフおすすめポイント
ステップゴルフは開業してから現在に至るまで退店が一つもありません。
この大きな理由が上記の通り、積極的に「未経験者や初心者をターゲットとした」からです。従来のゴルフスクールの様に経験者に絞らず、未経験者や初心者が通いやすい仕組みを構築したことにより、ステップゴルフ1店舗あたりの平均会員数200名近くにもなります。

また、性別も女性会員が半数以上と、女性比率も高くなっていることにより、男性中心のスクールと比較すると退会率も非常に低くなっています。

LAHAGOLF24

24時間365日稼働のインドアゴルフ練習場を運営しているLAHAGOLF24。なんとすべての店舗が黒字決算で、毎期増収を続けています。運営を本部にすべてまかせられるため、初めて開業する方にもおすすめ。オープン3ヶ月で損益分岐点の集客を実現していて、信頼性の高い企業と言えます。

店舗数
5(2024年1月現在)
【ここに注目!】LAHAGOLF24おすすめポイント
「ゴルフを身近なスポーツに!」という理念のもと、ゴルフというスポーツが大きく広がるようにという気持ちを込めて「LAHAGOLF」という店名になりました。

若い人から、年配の方まで幅広く広めていきたい。特に今後の高齢化社会に向けてQOLの向上にもゴルフは良いと考えております。

直営店では、集客が順調にいっており、どの店舗においてもオープン3カ月で損益分岐点の集客を実現することが出来ております。直営店はすべて2023年にオープンしておりますが全店舗黒字となっており、約2年~3年程度で投資回収予定となっております。

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